FXはどこまでが課税対象?スワップの税金は?
FXの利益に対する課税 〜どこまでが課税対象になる?
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FXの利益に対する課税は、次の3つがあります。
1.ポジションを決済した時の、売買差損益とスワップの損益
2.ポジションを保有したまま年を越した場合の含み益
3.ポジションを保有したまま年を越した場合のスワップ
1番は問題ないでしょう。決済した年の課税対象となります。
2番と3番は、取引をしているFX業者によって異なるため、注意が必要です。
FXのポジションを保有したまま年を越した場合の含み益
保有したままで未決済のポジションの含み益については、FX取引業者によって仕組みが異なります。
●課税対象にならない場合
株式と同じようにFXでも、保有したままで未決済のポジションの含み益については、どれだけ利益が出ていても課税の対象にはなりません。
1年間の間に決済して得た利益が課税の対象になります。
したがって、前の年にFX売買をしてポジションを持ち、そのまま年を越した場合は課税対象になりません。
●課税対象になる場合
「値洗い方式」によって毎日決済し再度ポジションを持ち直すシステムを取り入れているFX取引業者の場合は、毎日損益が確定します。
つまり、自分でポジションを決済しなくても毎日利益と損失が確定していますので、含み益・含み損という概念はありません。
1年間の取引損益を計算して、利益が出ていれば確定申告をする必要があります。
米国GFT系のFX業者はこのシステムです。
FXのポジションを保有したまま年を越した場合のスワップ
保有したままで未決済のポジションのスワップポイントについても同様に、FX会社によって仕組みが異なります。
●課税対象にならない場合
スワップポイントに課税されないFX会社の場合は、為替差益と同じように、ポジションを決済した段階で初めてスワップの利益が表に出ます。
決済するまではスワップも含み益ですので、ポジションを決済しなかった年は、スワップの利益も確定申告の必要はありません。
※スワップの出金ができない、証拠金として充当することもできない、というFX会社の場合は、おおむね課税対象にならないようです。
●課税対象になる場合
スワップポイントが毎日、ロールオーバーごとに口座残高に益金として加算される仕組みのFX会社もあります。
この場合はスワップの利益が毎日確定していますので、スワップポイントは課税対象になります。
したがって、スワップポイントの年間の利益が一定額以上になれば、ポジションを保有したままであっても、スワップ利益分の確定申告が必要です。
※ポジションを決済しなくてもスワップポイントを出金できるFX会社が、これに該当します。
※スワップポイントの出金はできないが、証拠金として充当することはできる、というFX会社の場合は、スワップが課税対象になる会社と決済後にまとめて課税対象になる会社とに分かれます。
自分の取引FX会社はどのタイプ?
自分が取引しているFX会社がいずれに該当するか、非常に重要なことですので、必ず確かめておいてください。
FX会社サイトの「Q&A」や「よくある質問」などのページに記載されていることが多いようです。
不安な場合は問い合わせてみましょう。
「知らなかった」「わからなかった」は、税務署に通じません。
知らずにまったく悪気がないまま結果的に脱税してしまったのだとしても、脱税の罪に問われます。(延滞料が加算されて追徴課税されます)
FXの税金を理解し、FXでしっかりがっちり利益を出し、きっちり納税しましょう。
FXの税金入門 目次
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